体の中でも目立ちやすいのに痩せにくいのが、二の腕です。振袖がついたようなたるみは、見た目にも太って見せてしまいますし、腕を出すのがおっくうになってしまいます。そして二の腕をそのまま放置してしまい、またたるんでしまうという悪循環を繰り返していないでしょうか。ダイエットをしてもなかなかすっきりしない二の腕を、寝ながらするストレッチで細くする方法をご紹介します。

あなたの二の腕は何センチ?

二の腕が細い、太いというのを、見た目や感覚で判断していないでしょうか。二の腕の太さは、その人の身長や体型でも違いがあります。女性下着のブランドで有名なワコールが、体のあらゆる場所のサイズの理想値の計算方法を紹介されています。日本人女性の二の腕の平均は25.3cm。

これは身長に0.15をかけた数字で計算します。あくまで平均であるたえ、年齢の差をはじめ身長や体型にも個人差があることから、目安と考えましょう。10代や20代の女性の場合、二の腕の平均が23cmぐらいとなっているため、理想の二の腕を目指すならこの23cm前後を目指すべきといえます。

ただし二の腕だけが細すぎても、全体のバランスがおかしく見えてしまいますので、二の腕を引き締めるだけではなく体全体も引き締めることが必要です。まずは自分の二の腕がどれぐらいの太さなのかをきちんと把握しましょう。

二の腕の正しい測り方

二の腕を測る時には、全身、もしくは上半身だけでもきちんと映る鏡の前でおこないます。他の人に測ってもらうのが一番ですが、自分一人で測る場合にはメジャーが正しく巻けているかどうか確認しながらおこないましょう。

まず腕を横にまっすぐ伸ばし、肘から脇の間で一番太いところを見つけましょう。そのまま腕を伸ばした状態でメジャーを巻き付けます。この時にねじれたり斜めに巻き付けないよう注意します。

また、二の腕は他のパーツと違い、むくみで太くなったり、食事をすると影響を受けたりといったことはありません。そのため、いつ測ってもそれほどサイズに差はありません。ただし定期的に測るのであれば、時間を決めておいた方が忘れずに測ることもできますし、続けやすいでしょう。

また測る場所をきちんと覚えておくことも大切なので、肘から指何本分、といったメモをきちんと記録しておくことをおすすめします。

二の腕が太くなる原因

ダイエットをしてもなかなか痩せにくい二の腕は、そもそもどうして太くなってしまうのでしょうか。その原因には大きく分けて3つあります。

皮膚のたるみによるもの

二の腕を伸ばすと、皮膚がたるんで振袖のようになっている、またつまむと皮膚が伸びるといった状態になる人は、二の腕の皮膚がたるんで太く見えています。この皮膚のたるみは、加齢だけでなく運動で体を鍛えていて、その習慣をやめてしまった人にも多く見られます。鍛えた筋肉が腕を太くし、使われなくなったことで皮膚が徐々に余り、たるんでしまうのです。

脂肪によるもの

体全体に脂肪がついている、いわゆる肥満の状態も二の腕を太くします。特に体の中でも脂肪がつきやすい場所は、背中やお尻、腰回りに加え、太ももなどがありますが、二の腕も脂肪がつきやすく、一度ついてしまうとエステなどに通ってもなかなか落とすことができません。

セルライトによるもの

体の血管にそって流れるリンパ液は、老廃物を体から排出する働きをしています。このリンパ液は筋肉など外部からの力がないと押し出されないため、普段の生活で鍛えることのできない二の腕の筋肉では、リンパ液が流れずに滞ってしまいます。そうなるとリンパ液の中の老廃物が脂肪と組み合わさってセルライトになってしまいます。セルライトはだんだん塊になってしまうため、落としにくくなってしまいます。

普段から運動をあまりしない、また仕事中同じ姿勢をすることが多いなど、体を動かすことがあまりないと二の腕がたるみ、脂肪がつきやすくなってしまいます。

寝ながらできる二の腕ダイエット

運動が苦手、また運動をしたいけどそのためだけの時間を取ることが難しい、といった人におすすめなのが寝ながらできる二の腕ダイエットです。

寝たまま二の腕伸ばしストレッチ

  1. 仰向けに横になり、膝を立てます。
  2. ゆっくりと両手を合わせ、腕を天井に向かってまっすぐに上げます。
  3. 肘をまげ、両手を顔の前まで持ってきます。
  4. またゆっくり天井に上げます。
  5. 上げ下ろしで1セットとして、10回繰り返します。

二の腕の筋肉がちゃんと伸びていることを意識しながらおこないましょう。

寝たまま腕ころがしストレッチ

  1. 仰向けに横になり、両腕を左右に伸ばします。
  2. 手のひらを上下に回し、腕をねじります。
  3. 今度は腕をねじりながら、脇を締めていきます。
  4. 腕をねじりながら元の位置に戻していきます。
  5. それぞれ10回ずつ繰り返します。

腕を動かす時に肩が動かないよう、腕だけを動かすのがコツです。

寝ながらする二の腕ダイエットのポイント

頑固な二の腕を細くするためには、これらのストレッチをきちんとすることはもちろんですが、注意も必要です。

毎日続ける

時間がないから、と休む日をはさんでしまうとせっかく刺激した筋肉がまた元に戻ってしまいます。短時間でできるストレッチなので、寝る前に毎日おこない、続けるようにしましょう。

リラックスした状態でおこなう

普段運動の習慣がないと、筋肉を痛めやすいので、お風呂上がりなど体も心もリラックスした状態でおこないましょう。さらにリンパをマッサージしてからおこなうと効果が上がります。

こちらの動画も参考にしてみてください。

食事に注意する

外食が多い、偏った食事をしているといった習慣を変えないと、せっかくストレッチをしても効果が上がらないばかりか、逆に脂肪がさらについてしまいます。栄養バランスの取れた食事をすると共に、外食を控える、甘い物を食べすぎないといったことにも気をつけましょう。

エステを利用する

二の腕は痩せにくい場所なので、毎日のストレッチでもなかなか脂肪が落ちにくく、すぐに結果を出すことができません。自分での毎日のストレッチに加え、スペシャルメニューとしてエステを試してみましょう。プロの手でしっかり脂肪を落として、それを維持するためにストレッチをおこなうのもおすすめです。

二の腕を出したくない、見られたくない、そんな思いをしながら好きな服を着ることを我慢していませんか。始めればかならず結果が出る二の腕痩せは、まず始めることが一番大切です。